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Rootcoverage

根面被覆(自費診療)

下がった歯ぐきから露出した歯の根を、
歯ぐきで覆うことを図る、根面被覆術。

歯肉退縮によって露出した歯の根の部分を、ご自身の歯ぐきなどを移植して覆うことで、しみる症状・見た目・清掃性の改善を図る外科処置です。

根面被覆の治療後|歯肉退縮で露出していた歯の根が歯ぐきで覆われた下顎前歯部

治療後|移植した歯ぐきが安定し、露出していた歯の根が覆われています(術後約7週・2026年9月・実際の症例)

「以前より歯が長く見える」「根元がしみる」と感じることはありませんか?

歯ぐきが下がって歯の根が露出する状態(歯肉退縮)は、強すぎるブラッシング圧、歯ならびや骨・歯ぐきの薄さ、加齢など、複数の要因が関わって起こります。

  • 保険診療での対応:
    露出した歯ぐきそのものを覆う処置は基本的に対象外で、しみる症状に対する薬剤の塗布やブラッシング方法の見直しなど、対症的な対応が中心となる
  • 根面被覆(自由診療):
    ご自身の歯ぐきの組織などを移植し、露出した歯の根を覆うことで、症状・見た目・清掃性の改善を図る

どの程度覆えるかは、歯肉退縮の型や歯ぐき・骨の状態によって変わります。

ここからは、実際の治療の流れをご紹介します。

4ステップ・治療ロードマップ

STEP 1 初診面談と検査(診査・診断)
期間:1回 1〜1.5 hour
根面被覆の治療前|下顎前歯部の歯肉退縮(歯ぐきが下がり歯の根が露出)

治療前|下顎前歯部。歯ぐきが下がり、歯の根が露出しています(2026年7月・実際の症例)

歯ぐきが下がった原因や範囲、歯の根の状態を確認するための検査を行います。

レントゲン撮影や口腔内写真の撮影に加え、歯ぐきの厚み・退縮の程度・丈夫な歯ぐき(角化歯肉)の幅などを確認します。

歯肉退縮はブラッシングの圧や歯ならび、骨や歯ぐきの薄さなど複数の要因が関わります。

強すぎるブラッシングなどが原因となっている場合は、再発(再退縮)を防ぐため、ブラッシング方法の見直しもあわせてご案内します。

原因を見極めた上で、被覆が見込める範囲や状態に適した術式(CTG/FGG など)をご説明します。

※お口の状態により、検査・診断料(15,000円・税込)がかかる場合があります

STEP 2 軟組織移植による根面被覆(自費診療)
期間:手術1回
根面被覆術|移植した歯ぐきで歯の根を覆い縫合した下顎前歯部
縫合して固定
根面被覆のCTG採取部|結合組織を採取した上あご(口蓋)
採取部:上あご(口蓋)

露出した歯の根を、ご自身の歯ぐきの組織で覆って縫合します(左)。覆うための組織(結合組織)は上あご(口蓋)の内側から採取し、採取部は縫合して閉じ、数日〜数週間で治っていきます(右・術後2日)。(2026年7月・実際の症例)

局所麻酔下で、露出した歯の根を歯ぐきで覆う外科処置を行います。

麻酔が効いていることを確認してから処置を始め、手術中の痛みができるだけ少なくなるよう配慮しています。処置後の痛み止めもお渡ししますので、痛みが不安な方はご相談ください。

多くの場合、上あご(口蓋)などからご自身の歯ぐきの組織(結合組織:CTG)を採取します。

退縮した部分の歯ぐきを歯冠側へ移動させる方法やトンネル状に挿入する方法と組み合わせて、露出した根面を覆います。

丈夫な歯ぐき(角化歯肉)の幅を増やすことが主な目的となる場合には、遊離歯肉移植(FGG)を選択することもあります。

移植した組織は吸収性の糸などで固定し、通常は1〜2週間程度で抜糸を行います。

STEP 3 治癒期間と経過観察
期間:数ヶ月程度
根面被覆の術後の治癒経過|下顎前歯部

術後の治癒経過(術後約4日・2026年7月・実際の症例)

移植した組織が安定して生着するまで、一定の治癒期間を設けます。

移植片が周囲の組織となじみ、歯ぐきのラインが落ち着くまで、口腔内の状態を確認しながら経過を観察します。

この期間の安静と丁寧なケアが、被覆した歯ぐきを長期的に安定させるために重要となります。

STEP 4 定期検診とメインテナンス
期間:数ヶ月に1回の定期管理
根面被覆の治療後|歯肉退縮が改善し歯の根が覆われた状態
治療後(術後約7週)
根面被覆のCTG採取部(口蓋)が治癒した状態
治療後の口蓋(採取部)

移植した歯ぐきで露出していた根が覆われ、状態が安定します(左)。組織を採取した上あご(口蓋)も治癒しています(右)。いずれも術後約7週・実際の症例です。

被覆した歯ぐきの状態を維持するためには、その後の定期的な管理が重要となります。

ブラッシング圧の再確認やプラークのクリーニング、退縮が再発していないかのチェックを定期的に行います。

原因のコントロールを続けることが、後戻り(再退縮)のリスクを抑えることにつながります。

※掲載している症例写真は実際の治療例です。治療の経過や結果には個人差があります。

根面被覆で「できること」「できないこと」

下がった歯ぐきを移植で補い、露出した根を覆うことを図る処置です。どこまで覆えるかには個人差があります。

  • 覆える見込みは、歯と歯の間の組織がどれだけ残っているかで大きく変わります:歯間部の歯ぐきと骨が保たれている場合は、根の大部分を覆えることが期待できます。歯間部まで下がっている場合は、部分的な改善にとどまることがあります。
  • すべてを元どおりにできるわけではありません:退縮が進んだ状態では、完全に覆うことが難しい場合があります。どの程度まで見込めるかを、検査のうえで始める前にお伝えします。
  • 先に対応が必要な場合:ブラッシングの圧や噛み合わせが要因のひとつと考えられる場合は、その見直しを先にご提案します。要因が残ったままでは後戻りしやすいためです。
  • どんなリスクまで見ているか:移植した組織の生着の程度や、採取した部位(口蓋)の一時的な違和感まで含めてご説明します。

自費根面被覆(歯肉移植による根面被覆術)に関するリスク・副作用・費用について

当法人の提供する根面被覆術(結合組織移植:CTG/遊離歯肉移植:FGG)は健康保険適用外の自由診療となります。

  • 費用目安:
    ・結合組織移植術(CTG):1歯 50,000円 / 複数歯にまたがる場合(1ブロック)90,000円(税込)
    ・遊離歯肉移植術(FGG):1歯 40,000円 / 複数歯にまたがる場合(1ブロック)70,000円(税込)
    ※移植する歯数や範囲によって費用が変わります。
    ※お口の状態により、別途 検査・診断料:15,000円(税込)がかかる場合があります。
  • 主なリスク・副作用:術後に一時的な痛み、腫れ、出血、内出血が起こるリスクがあります。歯ぐきの組織を採取した部位(主に上あご)にも、一時的な痛みや違和感を生じることがあります。露出した歯の根をどの程度覆えるかには、歯肉退縮の型や歯ぐき・骨の状態、治癒の個人差により差があり、必ずしも根面を完全に覆えるとは限りません。治癒の過程で、一時的に冷たいものがしみる(知覚過敏)症状を生じることがあります。喫煙や過度なブラッシング圧、定期的なメインテナンスを怠ると、後戻り(再退縮)が生じる場合があります。歯周病が重度に進行している場合や、歯を支える骨が大きく失われている場合など、状態によっては本処置の適応外となることがあります。

痛みや見た目の変化には、理由があります。
当院ではまず検査を通して「なぜそうなったのか」を確認したうえで、保険診療・自由診療それぞれの選択肢を丁寧にご説明し、ご本人の希望に沿った治療方針を一緒に決めていきます。
気になる症状がある方は、まずは検査からご相談ください。
本ページの治療は、藤中達哉(歯科医師)が担当いたします。詳しいプロフィールはスタッフ紹介ページをご覧ください。